使わないとすぐ忘れてしまう英文法

<翻訳者編-6>
英文法に自信がなく英訳文書の納品後も何となく後ろめたさを感じていた私が始めたのが初級向けの英文法テキストでした。
イギリスの大学の出版部門が出しているこのテキストはもちろんすべて英語で書かれています。例文のみならず説明も英語です。

初級者向けなのに全部英語というのはハードル高過ぎなのでは?と思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。英文法に出てきそうな用語をとりあえず覚えておけばあとは難しい単語は出てきません。何と言っても対象者が初級クラスの人たちですので。Countable/uncountable noun (可算/不可算名詞)、verb (動詞)、present/past continuous (現在/過去進行形)、comparative form (比較級)等を、各Unitをこなしながら徐々に覚えて行けば十分でしょう。

ですが、初級者向けとは言っても内容は侮れません。知っていたつもりの中学レベルの英文法の内容でも結構知識が曖昧、というか、おそらく「誤って中学時代に覚えたことを今までおぼろげながらも知識として引きずって現在英語をやっている」と言った方が正確かもしれません。

たとえば、be going toとwillを使った表現はいずれも未来のことを表現し、相互に置き換えることが可能、みたいな風に思っていました。事実、willを習った当初は英語の中間テストか何かでbe going toに書き換えさせたりすることもありました。

ですが、現場で使用する場合はこの両者の違いをはっきり知っておく必要があります。

Be going toはその発言をするタイミングでは)既にそうしようと決めていたこと、自分でそうするつもりになっていることを表現します。たとえば、
“I’m going to buy the newly published book tomorrow.” ⇒新しく出たその本を明日買うことにしたの。
“I’m not having lunch today because I ate too much this morning.” ⇒今朝食べ過ぎたから今日は昼食を取らないことにします。
のような使い方です。

一方、willは既にそうしようと決めたことには使えないのです。だから、
“I will buy the newly published book tomorrow.”は上記の意味にはなりません。むしろ今「明日買おうかなあ」と思ったまさにその時に発した発言と理解したらいいんじゃないでしょうか?でもそれならば、I thinkを前につけて、“I think I will buy the newly published book tomorrow.”と言った方が良いみたいです。最近出た本の話をしていた時に、会話に参加していた一人が、そんなに面白い本なら「明日買いに行ってみようかしら」のような意味で使うようなイメージでしょうか。 “I’m going to buy the newly published book tomorrow.”の方は、その会話をする前から「明日買いに行くんだー」みたいな気持ちになっている人がいる、という感じで理解したらいいかと思います。

さらに、現在進行形も未来のことを表現することが出来ます。たとえば、
“I’m working tomorrow.” ⇒明日は仕事をするの。
これも既にそのようにスケジュール調整して決めたことを表します。 10分前に道で会った友人と話していて“I’m working tomorrow.”と言われたら、それは少なくとも11分前の段階ではそのプランは決まっていたと理解すべきでしょう。
非まじめっ子

今ご紹介したのはテキストの内容のごくごく一部に過ぎません。このような重要な使い分けをどうして中学・高校で教えてくれなかったのでしょうね。それとも私が英語の授業を真剣に聴いていなかったということでしょうか? おそらく後者なのだと思います。

英語を何十年と中途半端にやってきましたが、リスニングに関してはそこそこであると認識していました。ですが、さすがにこの程度の知識ではすごく恥ずかしいと思う今日この頃です。初級者レベルの英文法テキストは一応最後までいきましたが、もう前のUnitで習ったことは忘却の彼方です。使わないとすぐ忘れてしまいますね。何とかしないと…

サブコンテンツ

このページの先頭へ