思考訓練のための英文解釈との出会い

<浪人時代-1>
地元の予備校に入って間もなく、担任の英語教師から「あなたにはそもそも勉強をするために必要な基本的な論理的思考力が欠如している」と看破され(まったくその通りです)、勧められたのが『思考訓練のための英文解釈』(多田正行著、(当時は)オリオン社刊)でした。

浪人生活スタート当初は自分の勉強法の何がいけなくてどう改善していいかわからず悶々としていたので、彼のアドバイスをすんなり受け入れ迷わず勧められた参考書を購入しさっそく取組み始めました。

正直言ってこれにはハマりました。

例題も演習問題も決して長い文章ではないのですが、日本語にするのがかなり難。わずか数行に30分~1時間かかることも。

これは日本語を鍛えるための英文解釈の参考書だったのです。ただでさえ時間がない浪人生にとってこんなに時間浪費の学習法は辛いように思えるかもしれませんが、私にとってはなぜかすごく楽しい充実した時間だったのです。

日本語を鍛えることがより深い英文理解につながる、というのは「目から鱗」でした。

たとえば、“My father talked me about his sister’s hard work during her school years.” という文 (すみません、思いつきで作った文なので不自然な例文かもしれません) があったとします。

Before『思考訓練のための…』、つまり現役時代の私なら「父が、彼の妹が学生時代にしていた辛い仕事について私に話した」みたいなトンデモ和訳をしていたと思いますが、After…の訳は「父の話によると、叔母は学生時代によく勉強していた、とのことだった。」の形に近づいていったのです。

非まじめっ子

オリジナルの英文で何を伝えようとしているかイメージし、それを自然な日本語にする、というプロセスが英文解釈の神髄だと気付いたわけです。

もうそうなると英文で名詞だろうが動詞だろうが和訳する際にはあまり重要でないように思えてきました。

『思考訓練のための英文解釈』には『続・思考訓練のための英文解釈』も出ており、受験前までに2冊とも制覇しました。

この時は英文解釈だけでなく、出てきた知らない単語はいちいち辞書を引き何度も書いて覚えた気になっていました。

一度で覚えるなんてことはなかなか出来ないので、また「この単語意味知らない」と思ったら自分の記憶力の無さを嘆く前にもう一度辞書引いて確認して何度も書けばいいのです。

もう一つは長文対策に役立つ英語教材だったのですが、これは国立大2次対策のみならず、併願の私大の英語にその効果を発揮しました。それについては次回お話しします。

written by 非まじめっ子

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